文京区長への「請願書」

請願理由
　文京区は、平成11年の数値を現況として、「計画の目標年次を概ね20年後（平成31年頃）とし、今後、公園緑地の整備、都市計画公園未供用部分の供用化、緑化施策等の実施により区内の緑化を積極的に進め、緑の量の確保、質の向上を図ることとし」て緑地の保全および緑化の目標を示し、文京区のホームページ（HP）上でも「緑地の保全と緑化の目標」のページを設けて情報公開しています。

　それによると、「緑の量」については、「緑被率」（文京区全体の面積に対する緑で被われた土地の面積の割合）を平成11年の16.0％から平成31年頃には17.0％とし、「一人当たりの公園面積」（整備された公園の総面積を文京区の総人口で割った数値）は3.2平方メートル／人から5.0平方メートル／人へ、「身近な公園の面積率」（文京区全体の面積に対する住区基幹公園の総面積の割合）は1.8%から3.0%へ引き上げる目標を掲げています。

　一方、文京区は定期的に「緑地実態調査」を実施し、平成11年以降では、平成17年3月に「文京区緑地実態調査報告書（第6次）」、平成25年3 月に「文京区緑地実態調査報告書（第7次）」をまとめており、このほど第8次緑地実態調査の結果も文京区HPの「文京区緑地実態調査」のページで情報公開しています。

　「緑の量」における3つの目標とする指標の数値については、「文京区緑地実態調査」で明らかになっている、あるいは計算すれば明らかになるにもかかわらず、「緑地の保全と緑化の目標」のページには掲載されないため、目標達成に向けた経年推移が的確に分かりません。文京区において「緑地の保全と緑化の目標」のページを設けているのであれば、そこに第6～8次文京区緑地実態調査で得られた３つの目標の数値を、グラフ等を使って掲載し、経年推移を分かりやすく説明するのが、「文の京」自治基本条例でも謳われている「協働・協治」の理念に則った区と区民の情報共有のあり方と考えます。そこで下記のとおり請願いたします。

請願事項
１  文京区のホームページの「緑地の保全と緑化の目標」のページにおいて、第6～8次文京区緑地実態調査で得られた、「緑被率」「一人当たりの公園面積」「身近な公園の面積率」を、経年推移が一目で分かるようにグラフを使って掲載してください。

２  すでに計画の目標年次である「平成31年頃」になっていることに鑑み、目標を達成している数値に関しては、そもそも目標の設定が低すぎたのではなかったかどうかを分析した上で、今後の目標設定等についても検討し、その検討結果をHPで公開し、区民と情報共有してください。

３  目標達成が困難と思われる数値に関しては、その課題の分析と今後の目標設定等について検討し、その検討結果をHPで公開し、区民と情報共有してください。

（2019年6月20日付）